森宗恵茶道教室は、栃木県小山市の裏千家茶道教室です。お茶の道を、もっと気軽に、身近なものに。

引千切り

2015.03.04

桃の節句の頃に茶会で頂くお菓子に「引千切り」という

宮中由来の菓子があります。

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我が家では蓬入りのこなし生地に小豆粒餡をのせて

こなし生地の紅白のきんとん餡で内裏雛様に飾ります。

桃の節句と現代でいわれている行事の由来は、「上巳の節句」です。

春になり暖かさが増したころ、冬の穢れを祓い、健康を祈願する行事です。

川や海辺で禊を行います。また野に出て薬草などの若菜を摘み食します。

穢れを祓う節句の行事は、のちに人型を身代わりとして川や海に流す流し雛の行事や

江戸の頃には嫁いでいく娘に貝桶等の遊具を持たせる大名家や上層武士の慣例とあいまり

現代のように女子の節句となり人形を飾るようになったそうです。

 

また「引千切り」菓子の由来は宮中の幼児の健康を祈願する「戴餅」にあり

草餅の上に餡をのせたもう少し素朴な形にあるようです。

蓬は薬草、小豆は邪気を払うとされていた昔ならではの親心でしょうか。

「引千切り」の名称は引きちぎった姿を残しているその姿にあります。

 

甘酒とともにお雛様に頂いてもらいましょう。

甘酒

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