森宗恵茶道教室は、栃木県小山市の裏千家茶道教室です。お茶の道を、もっと気軽に、身近なものに。

玄猪

2015.11.12

平安時代より中国の風習に倣い、宮中では

亥の月(10月)の亥の日に亥の子餅の儀式が行われました。

新穀を用いて搗いた餅を亥の月、亥の日、亥の刻に食します。

万病を除き猪の多産にあやかり子孫繁栄するといわれました。

餅は、大豆、小豆、胡麻、栗、柿、糠、ささげ豆の七種で作られたといいます。

宮中において直衣姿の貴族が臼を

「神無月 しぐれ雨の降るごとに わが思う事 かなえつくつく」と

口の中で三遍となえて搗きました。

その餅は「玄猪包」と言われる形態で和紙に包まれ下賜されました。

掻敷きに、初の亥の日には菊葉、二の亥の日には楓、三の亥の非には銀杏をそえて

水引で包まれていました。

玄の由来は、その季節が十二支で表す亥子丑で、北方の色、黒で表され、すなわち「玄」となります。

 

また水の卦である猪は、火難逃れの象徴として

炉=囲炉裏もこの亥の月、亥の日に開かれます。

中国では火を新しくすることに目出度さを感じ、お祝いをしたいわれもあります。

故事に倣い亥の月に炉を開く茶家では、茶人の正月ともいい、お祝いをしておぜんざいを頂きます。

 

 

 

 

過去記事一覧