森宗恵茶道教室は、栃木県小山市の裏千家茶道教室です。お茶の道を、もっと気軽に、身近なものに。

野菜でお干菓子

2016.04.02

レンコンでお干菓子を作ってみました。

蜜煮にしてグラニュー糖をからませて乾燥させます。

レンコンの風味を残して仕上げます。

蓮根砂糖漬け

 

 

釣り釜

2016.03.08

風情豊かな釣り釜。

炉はもともと、田舎家の板間の囲炉裏をヒントとした

といわれています。

釣り釜

下から熱せられることで、かすかす揺れます。

春霞にたなびく富士のようです。

釣り釜3

天井裏は補強しています。

しっかり補強をしていないと、釜の揺れ幅も大きくなるそうです。

 

引千切り

2016.03.01

「ひちぎり」という雛菓子です。

DSC_2093[1]

蓬餡に小豆餡をのせてきんとん餡を更に盛ってあります。

紅白で内裏雛をイメージさせます。

 

宮中の子供の成長を祝う「戴餅」に由来しているとか

女官に餅を賜下する際に、丸める暇がないからちぎって配ったから

「引千切り」という、とか諸説あります。

「ひちぎり」「ひっちぎり」といわれます。

奇跡の茶入れ

2016.02.01

ちょっと大げさですが、こちらの茶入れは信じられない物語があります。

所蔵は東京世田谷の「静嘉堂文庫美術館」です。

付くも茄子_2

元和元年五月七日、大阪城が落城します。

徳川家康により、豊臣家が滅びたわけです。

その落城した焼け跡から、破片を探し出しかき集め

繕い、元の形と思われる姿に修復したのです。

家康の命を受けたのが塗師の藤重父子でした。

その後父子は家康より、この茶入れを拝領したのです。

岩崎彌之助が後に買い入れ、静嘉堂文庫美術館の所蔵として

今回展観されています。

平成6年には、この茶入れをX線撮影により

文献の通り破片を繋ぎ合わせた物だと明らかになりました。

 

リニューアル企画第2弾として開催中の、同美術館所蔵茶道煎茶道具展にて

展示されております。

私が今回印象的に、目に焼き付いたのがこの二つの茶入れを収めるお箱です。

美しく、新たかな蒔き絵が施されています。しばし立ち止まり眺めてしましました。

過去に、二度ほどこちらの茶入れは拝見しましたが

お箱は初めてみました。本当に素敵です。

 

 

1月のお菓子

2016.02.01

1月の茶席でのお菓子は、初茶会の「はなびら餅」からスタートです。

菱花びら_2

宮中の「歯がため」という長寿健康を祝う行事で供されたようです。

丈夫な歯が、健康や長生きには不可欠であることは

平安の人々も周知の事実だったのでしょう。

 

お目出度い新春には「フクジュソウ」が喜ばれます。

春を告げる花として、元日草、朔日草の異名があります。

フクジュソウ_2

 

寒中に、雪の下から蕾を見せ始める梅のイメージで「寒紅梅」

かるかん製で爽やかな口当たりです。

かるかん_2

 

 

春はやはり黄色いイメージです。

浮島と言われるカステラ風のお菓子です。

二層に分けて、下段には小豆を散らしました。

浮島_2

雪落葉

2015.12.03

紅葉した葉に、そっと霜が付いたりかすかに雪が積もったり。

冴えわたる空気感が漂います。

雪落ち葉3

三色に染め分けたそぼろ餡を三等分してみました。

氷餅を少量振りかけて、雪を表します。

 

 

公孫樹

2015.11.25

紅葉を楽しませてくれた公孫樹。

真っ黄色になった公孫樹並木道には心がわくわくします。

それって私だけ?

いちょう

シンプルな形ですすが、何に見えますか?

小豆漉し餡を黄色に染めた求肥餅で包みました。

 

吹き寄せ

2015.11.19

モミジ、イチョウ、ギンナン、マツバ等、風に吹かれ

道端に集まってきます。

その中に美しさを見出す、侘び寂びの心。

「吹き寄せ」

DSC_1500

どれから手を伸ばしましょうか。

 

 

 

玄猪

2015.11.12

平安時代より中国の風習に倣い、宮中では

亥の月(10月)の亥の日に亥の子餅の儀式が行われました。

新穀を用いて搗いた餅を亥の月、亥の日、亥の刻に食します。

万病を除き猪の多産にあやかり子孫繁栄するといわれました。

餅は、大豆、小豆、胡麻、栗、柿、糠、ささげ豆の七種で作られたといいます。

宮中において直衣姿の貴族が臼を

「神無月 しぐれ雨の降るごとに わが思う事 かなえつくつく」と

口の中で三遍となえて搗きました。

その餅は「玄猪包」と言われる形態で和紙に包まれ下賜されました。

掻敷きに、初の亥の日には菊葉、二の亥の日には楓、三の亥の非には銀杏をそえて

水引で包まれていました。

玄の由来は、その季節が十二支で表す亥子丑で、北方の色、黒で表され、すなわち「玄」となります。

 

また水の卦である猪は、火難逃れの象徴として

炉=囲炉裏もこの亥の月、亥の日に開かれます。

中国では火を新しくすることに目出度さを感じ、お祝いをしたいわれもあります。

故事に倣い亥の月に炉を開く茶家では、茶人の正月ともいい、お祝いをしておぜんざいを頂きます。

 

 

 

 

開炉

2015.11.12

平安時代より宮中では、旧暦10月の最初の亥の日に炉を開いたそうです。

またその日には、「亥の子餅」という儀式が行われました。

新穀でお餅をつきます。それを食して無病息災を祈ります。

賜り物として禁裏や将軍、領主らに授けられました。

 

これにならい、茶家でも「亥の子餅」を開炉のお祝い菓子として

茶席でもお出しします。

亥の子餅

今年の旧暦10月の初の亥の日は、11月19日です。

また利休居士は、開炉は「柚子の色づく頃」と言われていたそうです。

 

十二支の亥は猪の事。亥は五行説でいう水の卦です。

またイノシシは火難にあわない、嗅覚や臭覚がすぐれているそうで

山で火事がおこるときは、一目散に逃げることが出来るのでしょうか。

 

木造建築であり、これといった消火の方法がない時代においては

火という禍から逃れるための、ゲン担ぎだったのでしょうね。

 

 

 

 

 

過去記事一覧