森宗恵茶道教室は、栃木県小山市の裏千家茶道教室です。お茶の道を、もっと気軽に、身近なものに。

長命寺桜餅

2015.04.06

満開の桜は美しく、うっとり見ていて飽きません。

そして欠かせないのが花見団子や桜餅です。

今日は私の好きな桜餅、長命寺桜餅です。

桜餅長命寺

江戸時代、向島の隅田川の桜が綺麗に咲いたころ、名刹長命寺の門前で

桜の葉の塩漬けで餅を包み、花見客に販売したのが長命寺桜餅の由来だそうです。

これに対して道明寺粉で小豆餡を包み、桜葉塩漬けで包んだものがあります。

こちらは道明寺桜餅です。

 

 

関西、関東で分かれるようですが、私の周囲では断然道明寺派が多かったです。

干菓子

2015.03.26

茶道のお菓子には、干菓子と呼ばれるものがあります。

水分の少ないお菓子で、落雁、雲平、有平糖、煎餅等です。

主菓子と対になるお菓子で、主に薄茶と共に供されます。

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二種盛でお客様にお出しします。

写真は上がつや干し錦玉、下は州浜。梅と早蕨。

どちらも思ったより簡単に作ることが出来ます。

修二会にちなんで

2015.03.16

古の都にもこの行事が終われば春もすぐそこに!という事でしょうか。

お水取り、大松明が代名詞におなっている東大寺の修二会

お供えとして、二月堂のそばにある糊こぼし椿の造花を

門徒も総出で作るそうです。

 

その椿をイメージした和菓子は市内の菓子匠で販売されるそうで

かわいらしいフォルムに憧れていました。

作ってみました。厳格な懺悔を苦行で行い、国家安泰を願う行事ですが

お菓子はとても幸せ気分になります。

糊こぼし椿

 

 

引千切り

2015.03.04

桃の節句の頃に茶会で頂くお菓子に「引千切り」という

宮中由来の菓子があります。

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我が家では蓬入りのこなし生地に小豆粒餡をのせて

こなし生地の紅白のきんとん餡で内裏雛様に飾ります。

桃の節句と現代でいわれている行事の由来は、「上巳の節句」です。

春になり暖かさが増したころ、冬の穢れを祓い、健康を祈願する行事です。

川や海辺で禊を行います。また野に出て薬草などの若菜を摘み食します。

穢れを祓う節句の行事は、のちに人型を身代わりとして川や海に流す流し雛の行事や

江戸の頃には嫁いでいく娘に貝桶等の遊具を持たせる大名家や上層武士の慣例とあいまり

現代のように女子の節句となり人形を飾るようになったそうです。

 

また「引千切り」菓子の由来は宮中の幼児の健康を祈願する「戴餅」にあり

草餅の上に餡をのせたもう少し素朴な形にあるようです。

蓬は薬草、小豆は邪気を払うとされていた昔ならではの親心でしょうか。

「引千切り」の名称は引きちぎった姿を残しているその姿にあります。

 

甘酒とともにお雛様に頂いてもらいましょう。

甘酒

此花きんとん

2015.02.25

街中の梅の木に目がうばわれます。綺麗です。

春を感じさせてくれます。

此花とは梅の異称です。紅梅白梅を感じて下さい。

此花きんとん

「此花きんとん」内製

嘉永三年(1850年)裏千家十家代目玄々斎のお好み菓子で、「咲分」と銘されました。

幾つかあるきんとん菓子の中でも、私が好きなお菓子です。」

うぐいす餅

2015.02.22

花札ではありませんが、梅と鶯という意匠はお茶の世界でもよく使われます。

お稽古にも、お茶会にも「うぐいす餅」が登場するのもこの季節ですね。

うぐいす餅

小豆こし餡を求肥で包んで、青大豆のきな粉をまぶします。

長楕円に形作り、鶯のボディーに見立てます。

本来の鶯はこのきな粉のように鮮やかではないようですね。

ただこのお菓子、茶席で敬遠されることもしばしばあります。

なぜなら、きな粉が畳やお着物に零れ落ちることが多いからです。

茶席ではお客様本位に考えてすべてを用意します。

お粉がお客様のお着物にこぼれ易いのでは、ナンセンスです。

また、畳にこぼしてしまって申し訳ないと、恐縮されるお客様もいらっしゃいます。

そうなっては、このうぐいす餅を茶席でお出しするのは考えなければいけません。

 

 

 

それでもどうしてもお出ししたい、お客様の中で好物の方がいらっしゃる

当地の菓子屋のこのお菓子の評判を聞きつけて、楽しみにしていらっしゃる

そのような場合はお出ししたいものです。

ではこうしましょう。ややおおきめの銘々皿に、おひとり分ずつお載せする。

そしてフォークなど添えるのもいいかもしれません。

あくまでもて亭主本位な考えは謹んでこの美味しいお菓子を味わいたいものです。

光琳梅

2015.02.10

本日の稽古のお菓子は「光琳梅」

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梅もその愛らしい姿から、さまざまにデフォルメされたデザインがあります。

剣梅、利休梅、梅鉢、光琳梅。古田織部好みの裂地、織部緞子の紋様も梅です。

その芳香もまたよろしく、春の訪れの期待に胸がおどります。

ちょっと遊んでみました。

スマイリ―梅子ちゃん。

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福は内

2015.02.03

鬼は外、福は内、節分です。

桃山生地で、お多福豆を焼いてみました。

福は内

桝に入れると気分も盛り上がります。

福は内桝入り

利休七則 冬暖かに

2015.01.30

今朝から北関東の当地では雪が降っております。

全ての音が雪にのまれたかのように、あたりが静かになります。

北陸出身の私には、故郷を思い出させてくれ、心休まる時間でもあります。

 

 

 

千利休の教えに茶道への心構えを、実践に即して具体的に諭してくれる

七則があります。

そのうちの一つ、「冬暖かに」

筒茶碗

径の小さい、やや背の高い筒茶碗を使ってお茶をお点てしましょう。

柄杓で湯釜のお湯を一尺さしてから、茶巾をたたみます。

通常より少し長い時間、お湯を茶碗に溜めおき、しかも筒型ですからゆっくり茶碗が温まり

美味しいお茶をお点てすることが出来ます。

寒い中、道中身を縮めて訪ね来て、手をこすりこすり入ったお茶室で

そんな心づくしのおもてなしを受けることが出来たら、雪も亦楽しかろと思えるかもしれません。

 

 

 

花をのみ 待つらんひとに 山里の

2015.01.24

利休の茶道の世界感を表わした短歌があります。

「花をのみ 待つらんひとに 山里の 雪間の草の 春をみせばや」

寒中、雪が積もる大地は、一面真っ白で無の世界のようですが

その下には、確実に春の息吹が芽生えています。

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銘「下萌」

侘び、寂びから想像する寒む枯れの中にも、一条の光りが暖かい期待感を感じさせる

爽やかさを表したい。無から有が生まれるのでしょうか。

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中は黄身餡です。早くここにも春が来ないかしら。

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