森宗恵茶道教室は、栃木県小山市の裏千家茶道教室です。お茶の道を、もっと気軽に、身近なものに。

棚の扱い

2017.05.24

点前道具に、棚、というのがあります。

歴代の宗匠が好まれてきました。

 

 

桑小卓、裏千家4代 臘月庵仙叟の好みです。

矢を立てる矢立台をヒントにデザインされた、といういわれから

柄杓を柱と柱の間に掛けます。絶妙のバランスでお点前さん泣かせです。

 

 

 

 

同じ柄杓でも、11代玄々斎精中の好みの杉棚の場合は

掛け釘に柄杓の合を引っかけます。

この棚は、徳川御三卿の田安家の長持ち再利用して作られたそうです。

 

 

 

 

 

仕覆もこうやってぶら下げるんですよ。

私は好きな扱いです。なんだか、宗匠を身近に感じることができます。

 

*二つとも、コピー品であり、本歌ではありません。

奇跡の茶入れ

2016.02.01

ちょっと大げさですが、こちらの茶入れは信じられない物語があります。

所蔵は東京世田谷の「静嘉堂文庫美術館」です。

付くも茄子_2

元和元年五月七日、大阪城が落城します。

徳川家康により、豊臣家が滅びたわけです。

その落城した焼け跡から、破片を探し出しかき集め

繕い、元の形と思われる姿に修復したのです。

家康の命を受けたのが塗師の藤重父子でした。

その後父子は家康より、この茶入れを拝領したのです。

岩崎彌之助が後に買い入れ、静嘉堂文庫美術館の所蔵として

今回展観されています。

平成6年には、この茶入れをX線撮影により

文献の通り破片を繋ぎ合わせた物だと明らかになりました。

 

リニューアル企画第2弾として開催中の、同美術館所蔵茶道煎茶道具展にて

展示されております。

私が今回印象的に、目に焼き付いたのがこの二つの茶入れを収めるお箱です。

美しく、新たかな蒔き絵が施されています。しばし立ち止まり眺めてしましました。

過去に、二度ほどこちらの茶入れは拝見しましたが

お箱は初めてみました。本当に素敵です。